Re: おまじない、レットイットビー、嘘 - 蓑坂

2012/10/04 (Thu) 18:53:40

　最後の革命家、ジョン・レノンにはポール・マッカートニーがいたから、革命が成功したと、誰かが言っていた。そもそも、ジョン・レノンが革命家であったかどうかは置いといて、だ。とは言っても、僕はビートルズに詳しいわけではなく、知っている曲もかなり限られてくるわけだが……。
なぜ、いきなり革命家ジョン・レノンの話をしているのかというと、最近巷で流行っているおまじないに、かの有名なビートルズの楽曲、レットイットビーが使われているからだ。そのおまじないは、今日本で、まさしく革命といっていいほどの現象を引き起こしているのだ。これを革命家ジョン・レノンが予見したかは定かではないが。
例えば、電車に乗って学校へ行くとしよう。その時、今の日本で必ず一つは目にするものがある。それが、表紙にレットイットビーの歌詞が書かれた黄色いノートだ。これが、今世間を騒がせているおまじないの正体だ。一見、普通のノートだが（表紙にレットイットビーの歌詞が書かれたノートを普通というのかどうかは人によると思うが）不思議な力があると言われている。なんでも、このノートに相談したら、答えが返ってくるというものだった。答えを書いているのはもちろん自分なのだが、とても、自分の発想では出てこないような、素晴らしい答えが返ってくるというのだ。ある学者は、自分の心の奥で考えていることを、引き出す能力があるのではないかなどと言い、注目を浴びている。僕は、それはさすがに嘘だと思っているが……。
ちなみに、僕はそのノートを持っていない。これは実は今の日本ではかなり珍しいことであるのだが、どこから流れているのか、誰がこのノートを作ったのかなど、一切不明なのである。気が付いたら、皆が持っていたという感じなのである。
僕がそのノートを持っていない理由として、僕には友達が少ないことがあげられるであろう。どこから流れているのかという、大元は不明なのだが、そのノートを手にしている人は、すべて、友達からもらったということなのだ。必然的に、友達のいない人間には、そのノートが手元に来ることはないのである。
なんでそんなことを友達がいない僕が知っているのか。それは、僕には愛すべき先輩方がいるからだ。この愛すべきは、精いっぱいの皮肉を込めて行ったわけだが、おそらく彼女達は額面通り受け取るのであろう。
僕がその、旗部という奇妙な部活に唯一の一年生として籍を置いているのかというと、少し長くなる……。